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二十四節気ガイド - 日本の季節の移ろい

二十四節気は、中国から伝来した暦法で、一年を24の期間に分けて季節の変化を表現したものです。日本では古くから農業や生活の指針として使われ、現代でも季節感を大切にする文化の基盤となっています。

二十四節気とは

二十四節気は、太陽の黄経(太陽が天球上で移動する角度)を基準に、一年を24等分した暦法です。それぞれの節気には、季節の特徴や自然の変化を表す名前が付けられています。

二十四節気の分類

春(2月〜5月)

  • 立春(りっしゅん)
  • 雨水(うすい)
  • 啓蟄(けいちつ)
  • 春分(しゅんぶん)
  • 清明(せいめい)
  • 穀雨(こくう)

夏(5月〜8月)

  • 立夏(りっか)
  • 小満(しょうまん)
  • 芒種(ぼうしゅ)
  • 夏至(げし)
  • 小暑(しょうしょ)
  • 大暑(たいしょ)

秋(8月〜11月)

  • 立秋(りっしゅう)
  • 処暑(しょしょ)
  • 白露(はくろ)
  • 秋分(しゅうぶん)
  • 寒露(かんろ)
  • 霜降(そうこう)

冬(11月〜2月)

  • 立冬(りっとう)
  • 小雪(しょうせつ)
  • 大雪(たいせつ)
  • 冬至(とうじ)
  • 小寒(しょうかん)
  • 大寒(だいかん)

各節気の詳細解説

立春(りっしゅん)

2月4日頃

意味:春の始まり。暦の上では春が始まる日とされています。

特徴:まだ寒い日が続きますが、春の兆しが見え始めます。

行事・風習:

  • 節分(立春の前日)
  • 春の訪れを祝う行事
  • 梅の開花が始まる

食べ物:春の七草、梅干し、桜餅

春分(しゅんぶん)

3月20日頃

意味:昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。

特徴:本格的な春の到来。桜の開花が始まります。

行事・風習:

  • 春分の日(国民の祝日)
  • お彼岸
  • お花見シーズンの始まり

食べ物:ぼたもち、桜餅、春野菜

夏至(げし)

6月21日頃

意味:一年で最も昼が長く、夜が短い日。

特徴:梅雨の最中で、湿度が高くなります。

行事・風習:

  • 夏至祭り
  • 関西ではタコを食べる習慣
  • 半夏生(はんげしょう)

食べ物:タコ、うどん、新じゃがいも

秋分(しゅうぶん)

9月23日頃

意味:昼と夜の長さがほぼ等しくなる日。

特徴:秋の始まり。空が高く、過ごしやすい季節です。

行事・風習:

  • 秋分の日(国民の祝日)
  • お彼岸
  • お月見

食べ物:おはぎ、栗、秋の味覚

冬至(とうじ)

12月22日頃

意味:一年で最も昼が短く、夜が長い日。

特徴:本格的な冬の到来。寒さが厳しくなります。

行事・風習:

  • 冬至祭り
  • かぼちゃを食べる習慣
  • ゆず湯に入る習慣

食べ物:かぼちゃ、ゆず、小豆粥

2025年の二十四節気カレンダー

2月

4日 - 立春
19日 - 雨水

3月

6日 - 啓蟄
21日 - 春分

4月

5日 - 清明
20日 - 穀雨

5月

6日 - 立夏
21日 - 小満

6月

6日 - 芒種
21日 - 夏至

7月

7日 - 小暑
23日 - 大暑

8月

8日 - 立秋
23日 - 処暑

9月

8日 - 白露
23日 - 秋分

10月

8日 - 寒露
24日 - 霜降

11月

7日 - 立冬
22日 - 小雪

12月

7日 - 大雪
22日 - 冬至

1月

6日 - 小寒
20日 - 大寒

二十四節気の活用方法

農業での活用

  • 種まきや収穫のタイミング
  • 農作業の計画立案
  • 天候の予測
  • 病害虫の対策

日常生活での活用

  • 季節の移ろいを感じる
  • 服装の準備
  • 季節の食材を楽しむ
  • 行事の計画

ビジネスでの活用

  • 季節商品の企画
  • マーケティング戦略
  • イベントの企画
  • 顧客との会話のきっかけ

文化的な価値

  • 日本の伝統文化の理解
  • 自然との調和
  • 季節感の育成
  • 国際的な文化交流